縄に入った彼女はいつも表情が一変する。


彼女とはひと月ぶりの再会。

撮影の約束もしていたので、暫く話した後に縛りだす。





今日のエナメルの手は力が抜けている





彼女は尚も縛りを欲すが





既に目を開くのがやっとだ





恍惚の表情で、縄に落ちて行く





単に、拘束感だけではない





彼女が、私自身に入っているかの様な

縄は自分の手の分身であるかの様な





まだ責めもなしで…

上半身を縛り終えたところで撮っていると、足を組んでいたので

そのまま、やった事のない事を試した。





組んだままの固定で





拘束としてもアートとしても





彩る





動物でもお腹や胸を晒す行為は、信頼を表すけど





反った女体は美しくもある





足を組んだままのひねりも、良いラインと拘束としても良いのか

Ｍ字開脚について、聞いた意見で…


「緊縛と言えばＭ字開脚でしょう」

これは、はしたないエロさを見たいだけの人の様に聞こえる。


対極の声として「Ｍ字はエロいから好きでない」

ここまでは頷けるのだけど「緊縛はアートだ」とだけ言うのも、偏りすぎていると思う。


僕にとっての緊縛は、美しさとエロさ、そして何より拘束感を与える事が最優先（縄のドヤ顔もほどほどにしようと思う）なのでＭ字開脚縛りだろうと拘束感があれば、見た目の好き嫌いの優先度は低いという話でした。


と、言いながら。

この日のこの時の縄は、その事を意識しすぎて迷いだらけだったのだけど…


はしたないエロさを削ったＭ字に見せてあげます





彼女は親にも平気でこういう自分の写真を見せれるという、前代未聞だが…

(こぅじさんの撮った写真だから…と言ってくれる)





エロいのは撮られたくないというアートに魅せられた娘





それでもされるがまま、文句の一つも言わない





直前にやった不動縛りの縄跡の被虐感も





不自由さも楽しむ





背中を繋いでいなかった甘さもあるのだが、脚に力を込めて





前進して見せる。





前屈までするが





それ以上進めない事に気付いたのは今更…





この時みたいに、モデルに指示を一切しない撮影は、普通の撮影と違って特殊なんだろう





最近あまり撮っていなかったRopeMarksが、珍しく自分にもよく出来たアートに見えた

ガチャピン柄の猿轡だけど、厳しく絞め、咬ませる





そのままうつ伏せに転がされる、この場所は





暗い雰囲気が似合う





切ない表情で、何か言いたくても言えない表情と





不自由で沈黙の時間が、何故か自分には癒しを生んだりする

この震え続ける身体

椅子ごと運んだりすると「ヴッ」





また更にガクガク震える





椅子ごと運べる身体を





写真向きに出来ないかと日に当てたからではないけど





冷房22℃に設定した涼しい部屋で、汗が髪をつたう





涎も垂れ流しだけど、同じくらい髪の毛からつたった汗が胸元に垂れていく…





疲れ果てて彼女は言った事





（セックスが大嫌いと人前でも豪語している彼女）





「私、どんな人とのセックスもしたくないけど、こ………（ピー音）………な」





そんなご褒美は、そう簡単にあげないよ

足の自由まで奪い寝かせる





彼女はもがいてみせるが、足首から太ももまで動かせない





鎖骨や首のラインを曝け出し、口は猿轡で塞がれた





文字通り、手も足も出ないで身体を曝け出す

上手くしゃべれない恥ずかしさもあり、声を出す事を諦める





そんな中で要望を口にしたりするが…





何を伝えたいか解っても、わざともう一度聞いたりする

床に顔を近づけているのは





上体を縛られているだけじゃなく





身体を起こせない為…





顔を少し起こす

足首から肩、背中に繋がる縄がそれ以上を拒む





それを少し眺め…





後へ倒す





開いた足も着いてきて、あらわになってもされるがまま

ボンデージ緊縛に続いて、需要があるか解らないけど、緊縛される衣装としてはとしてはなかなか見かけない。

個人的に好きで、有りだと思っている事を全部やっていきたいです。


ソファーにビキニというミスマッチも





縄で飾って





若干のエロティシズムも含め





美しく妖艶にして見せよう





現場の、本当の拘束感と共に…





蜘蛛の巣にかかった様な美体は、ソファーにビキニでもマッチしていると思う。

カメラマンにソファーから抱きかかえられ、冷たい床に降ろされた娘





上体も横に倒され





冷えた床に身体を落とされる





されるがままで





下着が見えても





身動きがとれない娘は





この男に何をされたとしても、されるがままはず





でも、緊張感や力みはない





被虐的に見えて





信頼してこの撮影を楽しめているから…